外資系につきまとうリスクについて
そろそろ外資系エンジニアの選考も進んでいる頃でしょう。日経の企業よりはだいぶ早く進むのである意味、わかりやすくて良いです。
ただ選考中に考えるのが外資系だとエンジニアでもクビになるんだろうか、というところでしょう。今回はそういう記事です。
そもそもクビになるの?
結論から言うと当たり前のように人がいなくなります。
比較的、高給な年収にはそれに見合うリスクが隠れています。
自分の場合ではある日いつも通りに出社すると、隣のデスクから荷物がなくなっておりそれでクビになったのを察したことがあります。
時期的にクビだったのでしょうが、誰も話題にはしません。普段はなんでも気軽に話すのですが、ここら辺の話はほとんどしないですね。
12月から1月にかけてとか、業界が不況になったり、取引先が何個か潰れると(!)、会社の雰囲気が暗くなります。嫌ですね。
年間どのくらいの割合でクビになるのか
これは業界によっても大きく異なりますが、自分のいた・いる技術系企業では年間5% ~ 10%くらいがやられていたみたいに思えます。
よく話題になるエジソンが作った会社GEでは毎年下位10%の社員を自動的にクビにしているらしいですし、そんなに珍しい話でもないのかと思います。
自分が在籍している企業ではエンジニアもそこそこクビになりますが、営業は凄まじく短いスパンでクビになっていました。
だいたい一ヶ月でクビになった人とかもいて、全社員向けに呪詛のこもったメールを送ってから退職していました。
明確に自分の仕事が数値で表せるような職種だったり、仕事内容に一般性がありすぎる(他の会社と似ている仕事内容などの)場合はかなり頻繁にクビキリが行われていたように思います。
それに加えて営業の場合は上司との相性とか売るものとの相性が相当に重要らしいです。
通常のクビキリでは、エンジニアの場合は上司との相性もそうですが、プロジェクトや会社での仕事にどれだけ貢献しているかを総合的に判断して下の人から切られていることが多いように思います。
通常ではないクビキリ(不況、買ってくれる会社がないなど)になると、年収の高い人がやられます。
なぜなら年収2000万の人をクビにできれば年収650万の新人を3人くらい雇えるからです。そんな計算が通じるわけがないと思いますが、実際に行われます。
クビになった人の進路について
ここが気になると思います。
まずクビになった人でもみんなそれなりに市場価値は高く評価されています。
これは英語がそれなりに出来るというところと、エンジニアとして技術を持っているところ、関わったプロジェクトの大きさなどで優れているからです。
少なくとも優れているように見えるからです。
なのでだいたいが転職自体にはそこまで問題なく、問題はどの業種に行くのかというところに落ち着きます。
パターンとしては次の3つになります。
同業他社に移る
日系外資系問わず、これが一番多いです。
たまに同業他社への転職を禁止する条項が労働契約書に書いてあったりすることもあるそうなので要注意です。
自分のスキル・経験をそのまま引き継げるのがやはり最大のメリットですね。
何をすれば良くて、業界がどうなっているのかを知っているだけでけっこう長生きできます。
ここら辺で循環していると割とよく知り合いに遭遇しますが、また見なくなります。
大学院博士課程に進学する
後半で話す退職金をもらった後にそのお金で大学院に進学する人もいます。
外資系の技術企業だと修士課程まで出ている人が多いので研究の方が楽しかったと気づき戻って行く人もたまにいます。
これは若い人にしかできない芸当で、マンションを買って住宅ローン返済が残っていたり、養うべき家族がいる人などには真似は難しいと言えます。
クビになるとか、そういう別ベクトルのプレッシャーに合わない人とかには本当に合わないのでアカデミックの別のプレッシャーの方があっている人もいます。
外資系コンサルなど異業種に転職する・起業する
これもそんなに見ないです。
エンジニアをやっていると専門知識や業界知識が身につき、そして問題を解決しようとする姿勢が身につきます(たぶん)。
その知識と問題解決能力をかわれてコンサル会社とかには向いているのかなあと妄想しています。
なにぶん数が少なすぎるので参考にならない話ばかりです。
ただ比較的自由で残業も10時とかまでしかしていない普通のエンジニアだとコンサルの毎日終電みたいなノリはキツイでしょうね。
ちなみに転職に役立つ自分の市場価値を測る簡単な方法としてMIIDASというサービスがあります。
MIIDASでは英語力・エンジニアリングスキル(プログラミング言語、フレームワークなど)、マネジメントスキル(部下が何人でどういう仕事をしたかなど)という様々な観点で数値化し、7万人の統計データから一番近い年収を教えてくれます。
こんな感じに出ます。
リストラへの対策方法について
常に転職先を確保するように動く
これは常に転職できるように定期的に転職サイトの求人をのぞいて見ましょう。
エンジニアの転職ならばレバテックキャリア と MIIDAS(一定以上の年収とか設定可能)などに登録しておけばひとまずは大丈夫でしょう。
クリエーターであればレバテッククリエータがオススメです。
ここでエージェントにあって会話をし自分の状況などを確認すればなお良しです。
転職先の見通しが立てば、というか実際に転職できそうだなと思えれば不安になり怯えて仕事をする必要がなくなるので仕事でも効率性が上がります。
転職エージェントと話しているうちに自分のスキルの整理をしたり、英語力などを再確認したりと長所と短所がわかってきます。
短所をなくして長所を伸ばせば良いので、理由もなく不安にならずに済みます。ですので積極的に利用しましょう、もちろん無料です。
自己研鑽をしておく
エンジニアに関して言えばスキルがあれば基本的にOKですが、英語があれば外資系や海外逃亡としての転職も視野に入ってきます。
そのため自己研鑽としてはエンジニアリングスキルと英語力の向上に特化した方が良いと思います。
こちらに英語とプログラミングを両方とも勉強できる方法についての記事を置いておきます。
まとめ
クビとは切っても切れない関係にある退職金については別のエントリですぐに書くようにします。
- 外資系だとすぐに人がクビになる
- クビになってからの進路を書いた
- 常に転職先を確保するくらいがちょうどいいと思います
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